2007年10月08日

保護者と向き合う


給食費を払わない親が急増していることが

一時ニュースで取り上げられていました。

生活が困窮して払えないというのではなく

豊かな暮らしをしているにも関わらず、払おうとしないのです。

弁当持参の学校でも、箸だけを持たせて学校に送る親がいるとの

話を聞いたことがあります。

友達の弁当をつまませてもらえというのです。


世間の常識では理解に苦しむ保護者たち。

「モンスターペアレント」という言葉まで出てきました。

子供からの「○○くんにいじめられている」と言葉を鵜呑みにして

相手の家に乗り込んだ挙句、いじめていたのは実は自分の子の方だったという

親が出張ったために問題がこじれてしまうケースも見られます。

昔は「うちの子がすみません」という意識であったのに

「うちの子に何をする!」という発想が主流になりつつあるのです。

旅行など自分の都合で学校を休ませたり、親が茶髪を容認したり

教育する側からすればたまったものではありません。

親と関わっていくことの難しさを訴える教師が増えているようです。


菅野純先生のカウンセリング実践講座を参考に

理解不能な親たちを理解し、対処する方法をまとめていきます。


・攻撃的で批判的な親

 一方的な判断で苦情をいう。言い分が通じず揚げ足を取られることも多い。

 実際は誰かを批判することで自分を正当化している。

→相手の攻撃に振り回されず、丁寧に冷静に応対し相手の真意を探る


・要求の多い親

 客観的な判断が出来ず、我が子可愛さに無理な要求を押し付ける。

 孤立無援で不安を抱えながら子育てをしている親に多い。

→背後の問題を探るために、まず訴えをよく聞き苦労をねぎらう


・聞く耳を持たない親

 思い込みが強く、異なる意見に耳を貸そうとしない。

 子育てに関する持論や特定の思想、今までの経験に過度の自信を持っている。

→相手の視野が少しでも広がればというスタンスで関わっていく

 具体論で話してもらえばそれほど特異な話ではなくなることが多い



・心配しすぎる親

 被害妄想が強くこちらの言葉を裏読みする傾向がある。

 孤立無援であるなど子育てに対する不安が大きく、また親自身も

 学生時代に不本意な生活を送ってきたケースもある。

→親が安心できるような姿勢と態度で接する


・社会的に未熟な親

 子供と同じレベルで悩んだり動揺する。子供の不安をあおる結果に。

 「甘えたい・認めて欲しい」という欲求が満たされないままになっている。

→子供に教えるように教えていく。時にほめることも必要


・無口で意思疎通をしにくい親

 親同士の交流もなく、何を考えているか分からない。

 対人緊張が極度に強い。学校や社会に不信感を持っている場合も。

→小さな話をふくらませるなど、話しやすい雰囲気作りが最優先


・積極的に関わろうとしない親

 一見理解がありそうに見えるが、話が通じたと実感できにくい。

 さまざまなケースがあり一概に判断しにくい。自己防衛が強いと考えられる。

→困っていること、話し合うことの必要性、協力してもらいたいことを

 正直に、誠意を持って伝えていく。いつかは伝わるだろうと楽観的に



親自身が精神的に病んでいるように見える場合もあります。

親自身も成長の過程で何かしらの問題を抱えてきた結果です。

原因は親と周囲の人間のみならず、社会そのものと思えることも少なくありません。

ですが、あくまで中心は現在直面している子供の問題であることを

忘れないように意識することが大切です。
posted by スクール カウンセラー at 13:09| スクール カウンセラー